#201 Fendart 「Jean 901」詳細

Jun 16, 2022

(着用サンプル)

お待たせしました。

こちら着用写真です。

どうです?今までのフェンダールのチノやノータックよりもゆとりは多いし、

というか、全くの別物ね。個性溢れております。

けれどもやはり、フェンダールの雰囲気が出ているのがお分かり頂けますね。

すごいです。

(着用サンプル)

そもそも、ジーパン。これな。

すでにTS氏もコメントしているが、

彼にとってさほど頓着するアイテムではないらしい。

というかきっと、語るにはやや恥ずかしいアイテムでもあるんだろう。

オッサン達が何をチマチマと、ヤレコレと、作業着を語ってるのだ、と。

(けどきっと、そこに空席あったなら、喜んでその輪の中に入るだろうな笑)

そう彼は、ただのかわいい服好きのアマノジャク。TS氏。

そんな彼が作るジーパン。それがこれ。

(未着用サンプル)

最初のまずは、彼とのミーティング。という名のお喋り。

で、はじめに話したのが、値段。プライス。プライマルスクリーム。

アンスナムでもフェンダールでも、やってこなかったけど、

プライス設定からデザインする、というアプローチ。

なんとかしてさ、4万切ろう、税込で。だってジーパンだぜ。それが為。

とはいえそこは、僕と彼。

妥協なんぞはしたくない。妥協するならボツにする。同情するならカネをくれ。

けれどもここは、火の国日本。

デニムの最強カントリー。

(未着用サンプル)

一応さ、探したわけよ。

デニムの発祥の地とされる、フランスのニームの機屋さんとか。

フェンダールだったら、ほら、フランス繋がりでちょうどいいジャン。

わざわざ生地を取り寄せてもらったんだけど、どうもイマイチなわけ。

で、結局、日本に戻るわけ。

で、TS氏の帰国の際に、一緒に見て回ったんだけど、

「超長綿とか、ジンバブエとか、そーゆーこっちゃない」

え。。。違うの?素材、こだわらなくていいの?

「わざわざ糸を取り寄せて、オリジナル生地を作って、

無駄に価格吊り上げるほどの意味なんてなくない?見た目ほぼ一緒やん」

それな。

そもそも先述の通り、ここは日本。

30年ほど前から職人さん達が研鑽を積み、一気に世界一へと上り詰めた。

そんな彼らが一番とする定番の生地、それでいいのだ。これがいいのだ。

(着用サンプル)

縦落ちとかやっぱり楽しみっすよね〜。

「そう?きれいな色落ちはして欲しいけど、それよりも汗かいたら洗いたい」

あ、はい。そうっすよねぇ〜。

縫製工場さんはウチの贔屓のことでいいすか?ユニオンスペシャルっす。

「ユニオンスペシャル?まぁ、どっちでもいいよ」

最近はこだわりのシングルステッチってのもあるらしいですよ。

「シングルステッチ?え、高くね?!普通でいいよ」

あ、はい。そしたらもうステッチの糸の色も僕が決めていいすか?

「ちょっと待て」

え、なんだよぉ!めんどくせぇなぁ〜〜(大泉洋っぽく)

「生デニムで縫い上げるんだから、そこからニジんだインディゴを使おう」

というわけで移染する綿糸。しかも生成り。

着用サンプル見るとわかるけど、糸がウスラとインディゴに染まる。

ん、どうやらこの御仁、頓着がないわけではないのでは?ふと思ふ。

そしてファーストサンプルが上がってきて、いざ穿いてみる。

ふむ、やはりこの御仁、頓着があるではないか!!出合え〜出合え〜〜!!


この漢、パターンにこだわりをメチャクチャ入れてきやがった。

(着用サンプル)

とはいえどもさ、いつものパンツに比べても、操れる線は少ない。

脇線はセルビッチの耳を通すから、直線オンリー。

その中で、どう運動量をキープし、かつ個性を出すか。


憚りながら、申し上げます。

これはもう、穿いてみればわかる事で、ございます。

今回は全サイズのサンプルをご用意しております。

また、先述の通り、TS氏の着用&洗濯6回のサンプルもございますので、

経年変化もご確認いただけます。

#201 Fendart 「Jean 901」

Jun 15, 2022

長らくお待たせしておりました、フェンダールの新作「Jean 901」

ジーパンです。

着用写真や着感は、また明日。取り急ぎ詳細を。

今週末の6月18日(土曜)と19日(日曜)のみ、

二日間だけのオーダー会。

もちろん通販も承ります。

秋のオーダー会にも登場すると思いますが、今回ご都合よろしければ是非。


以下、詳細です。

生地:セルビッチインディゴデニム シャトル織機使用 (岡山産)

重さ:15オンス(製品は生デニムの状態です。バッキバキ)

シルエット:ドスン(わかりづら笑。明日を待ってて)

縮率:縦4%未満、横2%未満(友達以上、恋人未満)

納期:9月末(すでに工場さんとの取り決めは済んでます)

価格:35,000円(税込価格 38,500円)

*可能な方は、全額を前金でお願いします。

(手間を省略させてもらえると、お母さん本当に助かるのよ〜)


通販をご希望の方は、

以下をご記入の上、マニペニにメールをお願いします。contact@ansnam.com

メール件名:Fendart Jean 901 オーダー

お名前:

希望サイズ:

前金の支払い希望:半額 or 全額(全額の場合、送料1,500円を頂戴致します)

ご住所:

電話番号:

*今回に限り、銀行振込のみとさせて頂きますこと、ご了承ください。

*通販の締め切りは、20日午前10時きっかりです。(マニペニ出社時間)


そして、以下が寸法になります。

size 35 1/2

W(腰骨上で):80cm H:100cm 着丈(ベルト下〜):101cm 裾幅:20.5cm

size 37

W:83cm H:103cm 着丈:104cm 裾幅:21cm

size 38 1/2

W:86cm H:106cm 着丈:107cm 裾幅:21.5cm

size 40

W:89cm H:109cm 着丈:110cm 裾幅:22cm

size 41 1/2

W:92cm H:112cm 着丈:113cm 裾幅:22cm

size 43

W:95cm H:115cm 着丈:116cm 裾幅:22.5cm

size 44 1/2

W:98cm H:118cm 着丈:119cm 裾幅:23cm


以上です。

ご来店、通販、ともにお待ちしております。

宜しくお願い致します。

#183 ANSNAM denim 「寸」「法」

Nov 28, 2020

以下、サイズです。
縮率は、ウエストベルトで大体5~7%、着丈で10%です。(乾燥機不使用)
それを加味してお選びください。

型:スリムストレート
サイズ00  ウエスト:83cm   ヒップ:48cm    股上:25cm 裾幅:19cm
サイズ01  ウエスト:85.5cm   ヒップ:49.5cm    股上:25.5cm 裾幅:19.5cm
サイズ02  ウエスト:88cm   ヒップ:51cm    股上:26cm 裾幅:20cm
サイズ03  ウエスト:90.5cm   ヒップ:52.5cm    股上:26.5cm 裾幅:20.5cm
サイズ04     ウエスト:93cm   ヒップ:54cm    股上:27cm 裾幅:21cm
サイズ05     ウエスト:96cm   ヒップ:56cm    股上:28cm 裾幅:21.5cm
サイズ06     ウエスト:98.5cm   ヒップ:57.5cm    股上:29cm 裾幅:22cm

型:501オールド
サイズ00  ウエスト:79cm   ヒップ:49cm    股上:26cm 裾幅:21cm
サイズ01  ウエスト:81.5cm   ヒップ:50.5cm    股上:26.5cm 裾幅:21.5cm
サイズ02  ウエスト:84cm   ヒップ:52cm    股上:27.5cm 裾幅:22.5cm
サイズ03  ウエスト:86.5cm   ヒップ:53.5cm    股上:28cm 裾幅:23cm
サイズ04     ウエスト:89cm   ヒップ:55cm    股上:29cm 裾幅:23.5cm
サイズ05     ウエスト:91.5cm   ヒップ:57cm    股上:30cm 裾幅:24.5cm
サイズ06     ウエスト:94cm   ヒップ:58.5cm    股上:31cm 裾幅:25cm

 

納期は、早ければ春くらいでしょうか。

遅ければ、秋、もしくは冬くらいでしょうか。

オーダーの締めは12月中旬です。

ご検討ください。

また、申し訳ありませんが、サイズのご相談は受けておりませんので、ご了承ください。


宜しくお願い致します。

#183 ANSNAM denim 「前」

お待たせしました。サイズ表は夜です。

ブラックデニムは緯糸(よこいと)をグレーと生成りが選べます。

ホワイトデニムの緯糸は、生成りと白が選べます。

生地:黒/グレー 型:スリムストレート ¥125,000+税
生地:黒/生成り 型:501オールド ¥125,000+税
生地:白/白 型:スリムストレート ¥95,000+税
生地:白/生成り 型:501オールド ¥95,000+税
生地:黒/グレー 型:3rd ¥157,000+税
生地:白/生成り 型:3rd¥125,000+税
生地アップ:黒/グレー
生地アップ:黒/生成り
生地アップ:白/生成り  スリムストレートの後ろ中心(ウエストサイズの調整が出来ます)
生地アップ:白/生成り  501オールドの後ろ中心

#183 ANSNAM denim 「陳」「列」

Nov 27, 2020

 陳列。

#183 ANSNAM denim 「皆」

皆さま、お待たせしております。

なんと、作業をしてる間に、日が暮れました(笑)。

なので、明日午前にちゃんとした写真撮ります。上げます。多分。

今日は、ラグの上でめちゃくちゃビーティット仕上げを施しました。もうチョー腕痛い。


それに並行して生地の縮率も取ればよかったんだけど、ほら、僕って一極集中型でしょう。

忘れてたよね。

さっき生地を洗いにかけたから、そりゃまだまだ湿ってる。なので寸法も明日。

けれどもさ、毎回しんどい思いしながらハンマー叩くんだけど、

やはりこの仕上げは不可欠。(不可欠だと思いたい)

そもそも、このデニムのコンセプトは雲南省ミャオ族の藍の民族衣装であり、

それゆえのビーティット仕上げなのだけど、このハンマーで叩くことで、

ガラ紡糸の「ダマ」を破裂させ、ちょうどいい具合に、芯の色を見せてくれる。

ここで、わざわざ奄美の泥染にした意味が出てくるのです。

今回のは先に藍染を入れたので、ほんのり藍が覗けてる。わかります?

ちなむと、ビーティット仕上げとは、ふと思いついた名前で、特に深い意味はないです。

さっきハンマー叩きながら、ずっと口ずさんでただけ。



あ、あとホワイトデニムもやります。

#183 ANSNAM denim 「者」

Nov 26, 2020

幾人もの達者たちとの手が繋がって、ついに形になったはものの、

ここから更に一歩二歩。

最後の仕上げは僕の手で。


映画「孔雀王」を観た人にはわかると思うんだけど、

あと5回ほどブログ書かなきゃ、呪文がさ、終わらないのよ。

週末に向けて、一気に書き上げます。えぇ、文章は雑になるでしょう。

(何のためのブログなのか)

#183 ANSNAM denim 「闘」

Nov 22, 2020

そう、これは闘いなのです。

物づくりに対する執念と根気。(だいたい勝つ)。

開発費用の予算編成。(普通の会社だったらまず通らないので、ドロー)。

時間と納期。(ほぼ完敗の、連敗記録更新中)



さて、場面は次のステージへ。

紡いで染まった糸、ツワモノどもがここに揃い、線と線とを面にする。

以前と同じ糸が作れたとはいえ、そこは手紡糸とガラ紡糸なわけで、

やはりロットのブレは大きいと言える。

そして今回はガラ紡糸に泥染をしているわけだから、糸の質感も違う。

表面に泥やら鉄分を塗りたくるイメージだから(ちょっと違うか笑)、なんかガサつくの。

だから生地に織り上げた時の雰囲気も、インディゴの時とはかなり変わってしまう。

何もインディゴのものと同じにする必要はないのだけれど、

デニム、と言う概念の範疇は越えたくない(前回のは越えた)。

とすると微調整がハンパなくなる。

経糸の本数、緯糸の種類、番手、打ち込み具合、などなど。。。

手織りだし小回りが利くとはいえどもさ、試織をお願いしまくった。

最後のほう、怒ってましたよね? 本当、その節は職人さん、ごめんなさい。

朝令暮改、試行錯誤の繰り返し。

胃酸出まくり。ギザギザハート。

あぁあーわかってくれとは言わないが。


続く

#183 ANSNAM denim 「兵」

Nov 18, 2020

今回発表するのは、ブラックのデニムです。

何年か前に作っていたインディゴ(こちらは来年作りますね)のそれとは、染め場が違う。

前回のブログの通り、

糸はほぼ、インディゴの時のファースト、セカンドロットと同一のものが手に入った。

そして、ここからが新境地である。

手紡糸には、いつも毎度お世話になっております京都の馬場さんトコの黒染めを。

そして、例のガラ紡糸は、奄美大島の泥染へ。

そう、半年前位かしらん、ブログにアップしたあの頃、実は職人さんのもとへ訪れたとです。

また行きたい。。。



あ、全然関係ないけど、さっきふと、なんだか解説がめっちゃ丁寧なブログを読んじゃって、

情報酔いしてしまったでごわす。

おいどんも、ここから泥染の過程を説明しようか、と思っていたのですが、

写真の枚数も多いし、それぞれ簡単に一言添えて、この回は締めようと存じます。

泥染について詳しく知りたい人は、「奄美大島 泥染」とかでググるといいですよ。


泥染は基本的に赤黒系に染まるので、今回は先に藍染で下地を作る。インド藍と琉球藍。

下地とはいえ、大変なの。

泥染に使う車輪梅(シャリンバイ)。近所の山から刈ってくるらしい。

それを破砕機でチップ状に。この作業のみが、唯一の電力。

さっきのチップをグツグツ釜茹で。

その煮汁。ボルシチなり。

で、わしゃわしゃ。

空調なし。

怪しすぎる薬の瓶。こっそり混ぜてた。

ボルシチを食べ過ぎた次の日の。

噂には聞いてたけど、まじで田んぼの端っこ。

何か泳いでるし、虫も浮いてるし、、、

いろんな糞尿とか死骸とか、キモいけど、そーゆーのが栄養になって、

自然が、泥が豊かになっていく。母なる大地よあぁ〜〜。

ヤオヨロズの神に礼。

これを繰り返す事、108回以上。煩悩も、ゴムのエプロンも染まってゆく。

元は真ん中みたいに白かったみたい。それがこの右の黒さたるや。見えますか?


てか質感、めちゃくちゃかっこいいの。今度こういうのもお願いしてみようかな。
ちょっとGUIDIのベイビーカーフに似てるの。

で、これ。

床も染まる。(死体切断の現場ではない)
志村けんが長さんに頭をペコってやられるやつも染まる。
猫も染まる。

タケヤサオダケ。
廃水もそのまま川へ。なぜなら、その工程全てが自然のものだから。
意識してないのに、勝手に意識高い系。こういうの素敵。

続く