#222 Sebastian Tarek ビスポークオーダー

Mar 4, 2024

やべー。

なんかポヤポヤしていたら、いつの間にかに3月だこれ。

いろんなところ行ったり、いろんな人と会ったり、書くネタいっぱいあったのに。

これからいつか書けるといいな。


一つまず、ひとまずは、差し迫るイベントの告知から。

セバスチャン・タレクの来日。ビスポークオーダーイベントのお知らせです。


3月16日(土曜)、17日(日曜)の二日間。


ご都合よろしければ是非。


つい先日に、一足、納品したブーツがあったんですが、

それがもう、やばすぎた。

タレク半端ないって。

ヌメの扱いづらい一枚革でブーツ作るもん、

そんなん出来ひんやん普通。

けどね、すごいのは技術だけじゃなくて、

というか、技術とかスペックとか、もうそうゆうんじゃなくてさ、

なんかさ、そんなんはデッサンなのよ。

あ、今、画家の話に例えましたよ〜。

上手くて当然、そこは説明するに不要。

よく言ってるけど(3ヶ月もブログは放置するけど)、その先なのよ。

何かを表現する、もしくはしたいから、そのために技術があり、磨く。

この革を使ったからこその、奥行きのある表情。

お客さんの希望を、タレクが解釈したコンマ数ミリのエグい造形。

浮き沈みしているかのようで、一つ一つが際立ち粟立つコバのハンドステッチ。

きつくて何度も修正したアンクル(お客さん、マジでごめんなさい!)。

などなど。

これらは、構成された中の一つのピースではなく、

一つの作品の中で、これらが融解しているんです。

何かの要素が抜けると、途端に破綻するような、

表現ってのは、そんな繊細なものなんです。

意味わかる?俺は書いててわからんくなった(笑)


とりあえず、後光差してるかっこいい写真見てって。


とまぁ、けどさ、正直ビビるよね。

そりゃ欲しいよ。そりゃ経験したいよビスポーク。

けどさ、高いよね、ポンド。ジェームズ・ポンド。ばきゅん。

そのあたり、タレちゃんとも相談したんだけど、

とりあえず前回くらいの為替でキープしてくれるってさ。


お問い合わせ、お気軽に。

#221 ANSNAM cashmere silk scarf 「スティングレー」

Dec 18, 2023

当初から、永年に良いと思える物作りができるよう心掛けています。

時代とともに価値やバランスも変わるから、そんな事は到底に無理なのだけれども、

それを無闇に目指していました。

けれど最近思う。アナガチ、そこに届くのかもしれない。

この前のPコート然り。

今またこうして10年以上前にデザインしたスカーフを作っているのだから

実に我ながら、とても気に入っている。

まず、主張をしない。それがいい。上着の中に入れて仕舞えば、見えもしない。

ほら、むしろスウェードのMA-1の方に目がいっちゃうでしょ(笑)

アンスナムの姿勢はステルス。目立たずに、溶け込む。

マイケル・ファスベンダーの「The Killer」のあの感じ。観た?まだなら是非。

まぁ、あの人カッコ良すぎてどうしたって目立っちゃってたけど(笑)

うちはそういう、すれ違った時に何となくその人の雰囲気が気になって、

振り返って見てしまうような、そんな服作りを目指しているわけです。

このスカーフはまさにそのコンセプトを行く。

カシミアシルクのドレープ。

巻かなくてもいい。首にすっと掛けるだけ。僕は普段そうしてます。

それだけで本当暖かいし、何よりすごく気持ちがいい。

やっぱ、首って大事。

とりあえず冬は、首、手首、足首をしっかり温めるんや。アツアツやで。

それだけで体感温度、変わりますやん。

ん、乳首はどうかって?そんなんただ舐めてあげればよろしい。


形はいわゆる大判シルクスカーフのイメージから変形。

そのシルエットから、名称はコルベットのスティングレーC3から拝借。

派手さはないのに、エレガントでちょうどいい存在感。

そして、便利。

車内で暑くなったら、さっとポケットに仕舞えるし、

コートやジャケットの衿ぐりが汚れないのも地味に嬉しい

(2月頃、クリーニングに出すかすごく悩ましくなるあの汚れ)。


今回、珍しく自分のアイテムを褒めている。

10年以上前の自分、いいもの作ってた(笑)

価格:29,700円(税込)

素材:カシミア50% シルク50%

色展開:チャコール/黒、ブラウン/チャコール、エクリュ/グレージュ

店頭販売:ANSNAM, CATHEDRAL, Eins&Zwei, PARK 

通販も承っております。

宜しくお願い致します。



トレンチコートの納期について

Dec 12, 2023

前回に引き続き、またしても納期遅延のご連絡です。

最後に残ったトレンチコート。なんとまたしても、さらに遅れます。

本当に申し訳ありません。


めちゃくちゃいいコートなのに!

せっっかく!

って、アクシデントのあった工場さんを責めてもダメですね。。。

本当にすみません。。。

個人オーダーの方々には、現在、メールをしておりますが、

セレクトショップ様でお待ちのお客様は、お手数ながらお店にご連絡お願いします。


本当は早くモヘアニットや、スティングレースカーフのことを書きたいんですが、

心が落ち着くまで、ちょっとお待ちを。

冬物の納期について

Nov 27, 2023

寒くなってきましたね。

なのにまだ納品完了しておりません。。。

申し訳ありません。

以下、スケジュールです。

これで行けそうですが、突発的に少し後ろにズレたりもするので、

マニペニやお店さんからの連絡をお待ちください。

I am dork コート:11月末

I am dork ジャケット:11月末

ANSNAM Pコート:12月初旬

ANSNAM トレンチコート:12月15日あたり

ANSNAM riverrun モヘアニットプルオーバー:12月頭

ANSNAM riverrun モヘアニットカーディガン:12月上旬

ANSNAM riverrun カシミアスカーフ:12月初旬


宜しくお願い致します。



#220 ATELIERGK FIRENZE 美術装丁

Nov 17, 2023


イタリアの古都フィレンツェ、アルノ川を渡った向こう岸、

更に言うと、ゾウガニスタの望月さんのアトリエのちょうど真裏。

本当にたまたま、望月さんからご紹介頂いたことがきっかけ。

小さな店舗兼アトリエの、その佇まいは端正で、

歴史と文化の厚みをひけらかしもせず、独特な静謐さを漂わす。

通りすがりでさえも、ふと足を止め、見入ってしまう引力がそこにある。

フィレンツェで最古の製本会社6代目、マエストロのラポさんと、

フィレンツェ国立中央図書館の修復部門でも仕事をした、奥様の宝子さん。

無口でニコニコしてるラポさんと、利発なチャキチャキ江戸っ子の宝子さん。

そんな二人が営むATELIRGK FIRENZE。

書籍の製本、装丁や修復をメインに行っています。

日本ではあまり馴染みのない世界だけれど、

欧米ではコレクターもいるほどに奥が深い世界。

博物館クラスの貴重な歴史的書籍の修復から、

その技術を応用したメゾンへの小物の提供など、幅広い活動をされています。

これ見た方が早いね。

https://ateliergk.wordpress.com/

https://www.instagram.com/ateliergk_firenze/

彼らは、伝統的な製法や材料を駆使しながら、さらにそこから新しい世界を作り上げる。

オコガマしいが、私が非常に共感する姿勢をもつお二人だった。

すぐさまに、オーダーメイドの装丁の依頼をしたんだけれど、

コロナで3年ほど会えず、なかなか話が進まず、やっと先日、完成しました。

お披露目は来週です。

ちょうどそんな最中、ATELIERGK FIRENZEが、日本で展覧会を行うとのこと。

(本当たまたまなんです笑)

明日から。葉山です。

日程:11月18日(土曜)〜21日(火曜) 11:00~18:00

場所:SPACE AO

住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内444-1 新葉山庭園住宅B

お問い合わせ先電話番号:046-874-5948

お問い合わせ先メールアドレス:art@spaceao.com

よろしければ是非。

#219 ANSNAM riverrun 「21g」

Nov 16, 2023

人は死んだ瞬間に、21gほど軽くなるらしい。魂の重さなんだってさ。

そんな映画があった。

エドワード・ノートンが出てた気がする。あとエドワード・ファーロングも。

なついな。

ついこの前は、「ビフォア サンライズ」も観ちゃったし、

若かりしイーサン・ホークやファーロングのあの、

いわゆるドラゴンボールのトランクスヘアにしたくなっちゃうよね。

さて、次にご紹介するのはこのプルオーバー。

ウールとヤクとナイロンの混紡。

それぞれの素材の色の染まりが絶妙に違ってて、奥行きがあるんです。

チャコールと括ってしまうには惜しい、黒い砂鉄のマットなデイモン。

薄ブラウンと言うには惜しい、チベットの山岳地帯のようなダスティーなホフマン。

他にもたくさんの絶妙なカラーリングを持つこの糸。

セレクトショップさんでもいろんな別注色を展開してるので、探してみてください。

で、さらにこの糸の素晴らしい点がありまして、それはその軽さと暖かさ。

多分21g以上は普通のニットより軽い。(重さ測るのめんどいから測ってない)

たった21gかもしれないけど、着るとその違いがすごく分かります。

本当めっちゃ楽ちんだし、

あったかいんだからぁ(特別なスープをあなたにあげる)。なつい。

価格:¥52,800 税込

色:マットスティールグレー、ダスティーロック

サイズ:ユニセックス 02,03,04

世間様に見ていただくためのブログなので、誤りがないよう今確認したんだけど、

「21g」じゃなかったわ。あいつらのは「アメリカン・ヒストリーX」だわ。

#218 ANSNAM riverrun 「turn turn turn yarn yarn yarn」

ニットって面白いのよ。

一本の糸の、その形状から成る集体は、

思いもよらないようなデザインに変貌を遂げたりする。

このニットの設計は、ベーシックなハイネックのチルデンセーター。

それをこのウール100%の細番手、超々強撚の毛糸で編む。

するとどうだい、不思議だろう、なんか技巧に満ちまくった感じになるってわけさ。

一見、バイアスのように見えるけれども、これは「斜行」という現象。

メルカリで売るときは表記に気をつけてくれ。いや待て、売るな(笑)

ちょっと気持ち大きめで着た方が、編み地のニュアンスが揺れて、楽しいです。

さらっと一枚で主役級のツラしてますし、

薄手なのでインナーニットとしても使えるし。

プリントTシャツの上から着て、その柄を透かして見せるっていう技も素敵。

よろしければ是非。

色展開:チャコール、薄グレー

サイズ展開:ユニセックスで02,03

価格:¥46,200 税込

Fendart オーダー会 明日から

Nov 10, 2023

今日さっき、まだ全部じゃないんですが、

いくつかパンツが上がってきたので、ただ今、必死に完成メールを送ってます。

マニペニ名義のメールですが、僕です。

明日明後日でまだ空いてる時間ありますんで、もしよかったら是非。


まだ完成の連絡来てない人、ごめんなさい。

ANSNAM スーツオーダーイベント 上洛篇

Oct 25, 2023

インドへの旅の火照りも冷めぬまま、我は京都へいざ参らむ。


ANSNAMの新作EVANSを引っ提げて、

京都のショップ「PARK」さんでオーダー会をやらせて頂きます。

今週末10月28日(土曜)と29日(日曜)の2日間。

スーツはもちろん、ジャケット単体、パンツ単体、

シャツやサスペンダーだけでも、OKです。

アポイントはPARKさんに直接お願い致します。

ご来店、お待ちしております。



ん?あ、ね。インドの旅日記ね。すみません、あまりにも過酷な旅すぎて、

全然書けずに帰ってきちゃった。

やっぱりさ、作家はさ、執筆の際に、心落ち着く環境の、伊豆や箱根の秘湯とか、

そういうところで書くもんじゃん。俺っちもそうだよ。

色々書き留めたり、心留めしたりしたものもあるので、

余程に暇な時来たら、少しくらいは書けたらいいな。と、思ったり思わなかったり。

とりあえず今言えることは、またこの半年以内にインドへ戻るということ。。。

ミッション インドポッシブル

Oct 10, 2023

あの暑かった夏がまるで遠い記憶の彼方のようだ。

思えば色々あった夏だった。


そもそも、僕は向いていない。

言われた書類をきちんと用意して、印鑑持って、

規定の位置に、規定サイズの写真を貼って。

そういふことが、私はできない。

あの夏、僕は何度、地元府中の市役所と新宿のパスポートセンターに行っただろう。

なんで戸籍謄本がわざわざ亡父のだったんだろう(笑)

そしてなんとかやっと、つい昨日パスポートをゲットだぜ。

イーサン・ハントや、VIVANTの乃木さんがサクッと手に入れられるパスポート。

僕は2ヶ月かかった。なんてこったパンナコッタ。


ということで、明日11日からインドへ出発です。

と、その前に今後の予定や納品スケジュールなどをお知らせいたします。

・個人オーダー分、随時動いております。

・ANSNAMオーダースーツEVANSイベント

京都のPARKさんにて10月28日(土曜)29日(日曜)に開催

・Fendartオーダー会と秋冬の納品 11月11日(土曜)12日(日曜)

イベントの日より前に納品があった際は、随時ご連絡します。


よろしければぜひご参加ください。

ご不明な点はマニペニにご連絡ください。京都のオーダー会はPARKさんに。


出発まであと12時間を切りました。

果たして僕は本当に、呼ばれているんだろうか。

インフルとコロナの流行かいくぐり、僕は無事に辿り着けるか天竺へ。