#183 ANSNAM denim 「闘」

Nov 22, 2020

そう、これは闘いなのです。

物づくりに対する執念と根気。(だいたい勝つ)。

開発費用の予算編成。(普通の会社だったらまず通らないので、ドロー)。

時間と納期。(ほぼ完敗の、連敗記録更新中)



さて、場面は次のステージへ。

紡いで染まった糸、ツワモノどもがここに揃い、線と線とを面にする。

以前と同じ糸が作れたとはいえ、そこは手紡糸とガラ紡糸なわけで、

やはりロットのブレは大きいと言える。

そして今回はガラ紡糸に泥染をしているわけだから、糸の質感も違う。

表面に泥やら鉄分を塗りたくるイメージだから(ちょっと違うか笑)、なんかガサつくの。

だから生地に織り上げた時の雰囲気も、インディゴの時とはかなり変わってしまう。

何もインディゴのものと同じにする必要はないのだけれど、

デニム、と言う概念の範疇は越えたくない(前回のは越えた)。

とすると微調整がハンパなくなる。

経糸の本数、緯糸の種類、番手、打ち込み具合、などなど。。。

手織りだし小回りが利くとはいえどもさ、試織をお願いしまくった。

最後のほう、怒ってましたよね? 本当、その節は職人さん、ごめんなさい。

朝令暮改、試行錯誤の繰り返し。

胃酸出まくり。ギザギザハート。

あぁあーわかってくれとは言わないが。


続く