今回発表するのは、ブラックのデニムです。
何年か前に作っていたインディゴ(こちらは来年作りますね)のそれとは、染め場が違う。
前回のブログの通り、
糸はほぼ、インディゴの時のファースト、セカンドロットと同一のものが手に入った。
そして、ここからが新境地である。
手紡糸には、いつも毎度お世話になっております京都の馬場さんトコの黒染めを。
そして、例のガラ紡糸は、奄美大島の泥染へ。
そう、半年前位かしらん、ブログにアップしたあの頃、実は職人さんのもとへ訪れたとです。
また行きたい。。。
あ、全然関係ないけど、さっきふと、なんだか解説がめっちゃ丁寧なブログを読んじゃって、
情報酔いしてしまったでごわす。
おいどんも、ここから泥染の過程を説明しようか、と思っていたのですが、
写真の枚数も多いし、それぞれ簡単に一言添えて、この回は締めようと存じます。
泥染について詳しく知りたい人は、「奄美大島 泥染」とかでググるといいですよ。
泥染は基本的に赤黒系に染まるので、今回は先に藍染で下地を作る。インド藍と琉球藍。
下地とはいえ、大変なの。
泥染に使う車輪梅(シャリンバイ)。近所の山から刈ってくるらしい。
それを破砕機でチップ状に。この作業のみが、唯一の電力。
さっきのチップをグツグツ釜茹で。
その煮汁。ボルシチなり。
で、わしゃわしゃ。
怪しすぎる薬の瓶。こっそり混ぜてた。
ボルシチを食べ過ぎた次の日の。
噂には聞いてたけど、まじで田んぼの端っこ。
何か泳いでるし、虫も浮いてるし、、、
いろんな糞尿とか死骸とか、キモいけど、そーゆーのが栄養になって、
自然が、泥が豊かになっていく。母なる大地よあぁ〜〜。
ヤオヨロズの神に礼。
これを繰り返す事、108回以上。煩悩も、ゴムのエプロンも染まってゆく。
元は真ん中みたいに白かったみたい。それがこの右の黒さたるや。見えますか?