#190 Fendart オレノフレンチ 中編

May 24, 2021

と、いうわけで、ジャケットの全貌を。

ちなむとこれは僕の解釈であって、TSさんからは特に何も聞いてません。

ただこれは、彼なりのフレンチスタイルであり、

決して世に出ているステレオタイプ的なものではなく、独自の表現なのだと思う。

服ってほんとクソ面白い。

なんでしょうね、この佇まいは。

シルエットはボックスなんです。ジャケットによくある胸の縦のダーツもない。

故にシルエットは緩やか。ウエストを絞っていないから、目の留まるポイントはないはず。

だけど不思議と緊張感は残ってる感じ。

そして、いわゆるテーラードジャケットのラペルの返り。ラペル、どこ?(笑)

段返りなのか、3つボタンなのか、スタンドカラータイプなのか。

定義はどこへ行ったのだ?

つい僕なんぞは、何某かの定義を軸に据え、それ基準で判断をしたいし、区別をしたい。

が、このジャケット(もはやジャケットと言っていいのかさえ怪しい)は、それがない。

開けっぴろげで、おぼろげなのです。フランクにも程がある。

そんなフワリとした、抽象的なこの服(もうジャケットと言うのはやめた)を、

いざ羽織ってみると、いとも、スン、と身体を包む。

自由に身体が動く。

この自由を得る感覚はまるで、

フランス革命の頃の、労働者が着ていたそれにシンクロするのではないかと。

そんな勘ぐりも入れられちゃう。

というか、多分に彼はそれを意識したはず。

少なからずとも、今回の上衣を構築するきっかけの一つにしただろう。

知らんけど(笑)

間違ってたら恥ずいから、皆さんは直接、彼から聞いてください。

まぁ、彼もきっと恥ずいから言わないだろうけど。フランクだけどね。

そんな感じです。あとは、着てみてください。


価格:¥99,000~ (税込)

素材:5〜7種類限定、の予定。

サイズ:5サイズ展開*詳細は後編で。

納期:10月以降

通販:可能

では、ビール頂きます。