ヤスシは激怒した。
そう、自分自身にだ。カムサハムニダ。
サンプルが完成したのが3月末なのだから、
この4ヶ月間、私はいったい何をしていたのだ。どうしたというのだ。
さんざんにズブズブと、
やれ、モデルはやっぱ女がいい、とか、
男のモデルなら同性でも納得するようなイケてる内面の持ち主がいい、とか、
とにかく暑い、暑いからやだ、とか
アーダコーダと文句垂れつつ先延ばし。そして今日に至ったわけだ。
俺はなんてお馬鹿さんだったんだろう。
いざ撮影してみたら、ものの30分で撮了ときたものだ。
撮り終わって、写真選んで、編集して、思う。
「おいおい、うちの2025AWコレクション、いいじゃねぇか。
まったく、やれやれだぜ(惚)」
というわけで、何回かに分けて、アウターの紹介をします。
まずは表題のモッズコート。のワイドです。
モデリストシリーズ初期に発表されたTSさんのモッズコート。
あの型紙をベースに、
今まで何人ものお客様の寸法を図ってきた経験則から算出したデータに基づき、
主に肩幅やアームホール、袖幅などを広くサイズアレンジしました。
インナーにボリュームがあるものを着ても、まだゆとりがあるように。
いざ作ってみると、1周まわって軍もののバランスになるという(笑)
しかしながら、もちろんTSさんの研鑽の匂いは残しており、
粗野にはならないエレガントの意志を感じていただけると思います。
そして今までと同じように、皆様それぞれご希望に合わせて、採寸します。
ハンガーラックにはTSさんのオリジナルも並べておりますので、
そちらからのオーダーも可能。
カーキ色斑生地もいまイタリアで再生産中。(写真のものとは色味が変わります)
生地もアトリエにあるものから、イギリスのベンタイルまで選べます。
あと、前回からの大きな違いは、ライナーです。
ブランケット生地ではなく、
イタリアの紡績工場のウールキルティングを採用しました。
両面にキュプラで挟んでるから見えないけど、これが、良い。
軽いし、暖かいし、滑りがいいし、
ウールの持つナチュラルファンクションで、抗菌防臭効果、通気性もございます。
これさ、表記にはウール100%って書いてあるんだけどさ、
なんか、絶対、牧草入ってんべ(笑)
ウール99% 枯れ草1%
モッズコート
ワイド、レギュラータイプ
価格¥220,000(税込)