2月の3連休にお越しいただいた皆さま、誠にありがとうございました。
ご都合の悪かった方々、そして
「見に行きたいけど買うか分からないし、混雑の合間にお邪魔するのは忍びない」
というお気遣いめっちゃありがとう、な方々。大丈夫です。
フェンダールは3月末までのオーダーを受け付けておりますので、
ご都合のいいタイミングでお越しくださいませ。
さてお待たせしました、フェンダール新作のバラードとカーゴのご説明。
パリでの仮縫いを終えてから、追加のサンプルを作りました。
一つは軽めのグリーンデニム。
これは着ていくごとに、色が抜けて白みを帯び、生地も柔らかくなり、
その着ている本人に同化するかの如く、いい相棒となりそうな、そんな生地。
さらに、上記のカジュアルさとは真逆をいくようなsuper 100s'のウールを
丁寧に何度も何度も洗いを重ねた、上品なフラノ生地。
これはもはやフェンダールでは定番と言っていい。
今までもジャケットやラブールなどで、オーダー頂いておりますね。
この白とグレーと薄らと浮かぶほんのりブルーも挿した、こんな色味も新鮮です。
今回のバラードはどの生地を選んでも、裏地が付きません。
なので、ウール系を選ぶ際は、
ゴワゴワしたツイード系よりも、袖滑りのいいものがオヌヌメです。
ちなむと、左前身頃の内側にはストラップ付きのポケットが付いてます。
旅行先ではパスポートなんか入れちゃって、使い勝手がほんと良さそう。
脇下のピボットマチもインナーに厚手ニットを着ても、モタつきません。
これは結構うれしい仕様。
ボタンは全て金属ボタンで、経年で黒ずんで、馴染みが良くなります。
続いてはクロスタックカーゴ。
このクロスタック、どうやらTS氏が、古い文献で見つけたディテールを、
彼なりの研究と試行錯誤を経て、この形に辿り着いたとのこと。
道理でどうして、異形ながらデザイン強度があり、雰囲気が落ち着くわけだ。
THE軍パン、をイメージしつつ、リラックス感と、忘れてはいけないエレガンス。
調和しようと試みつつも、音のない雫のように、静かに漏れる狂気と気品。
このカーゴも然り、宛てる生地によって、雰囲気が伽藍と変わる。
まずはこのヘヴィーリネンのヘリンボーンのオリーヴゥカーキ。
このカーゴのためにイタリアで織り上げてもらったと言っていい。
フェンダールの持つ気品を、イタリアのラフさとデザインセンスで、
カジュアルに仕立てあげる楽しさ。
上品なバックスタイルが、この生地で作ることで一層美しく見えます。
また、ウール100%の尾州の生地をコーティングし、張りを出したこの黒。
カーゴポケットの大きく取られたマチや、その付ける角度など、
テック系アイテムかのような、触感と、シルエットの残り方。
スタイリングの幅が拡がるアイテムになります。
そのほか、イタリア製コーディロイで優しさに包まれるのも良い。
前のシーズンに作った綿麻キャトルトン、TS茶シャークスキン、ツイードなど、
主張のあるカーゴパンツだからか、逆にどんな素材とも上手く合います。
バラードジャケット
サイズ:5サイズ展開 SS, S, M, L, LL
¥115,000〜
SS:着丈 72.5cm, バスト 111cm, 裄丈 82cm
S:着丈 74.5cm, バスト 114cm, 裄丈 84.5cm
M:着丈 76.5cm, バスト 117cm, 裄丈 87cm
L:着丈 78.5cm, バスト 120cm, 裄丈 89.5cm
LL:着丈 80.5cm, バスト 123cm, 裄丈 92cm
クロスタックカーゴ
サイズ:7サイズ展開 35 1/2 〜 45 1/2
¥68,000〜
生地選び、どれもこれも良すぎて選べない歓喜の悲鳴は、本当に嬉しいです。
気に入った生地を世界中から集め(ちょっと言い過ぎかw)、厳選しております。
出し控えることなく次から次へとお持ちします。しょっぺぇ生地なんぞありません。
臆する事なく、気軽に悩んで、長居してくださいね。
けれども、TS氏が不在のいま、皆々様をきちんとフォローする自信は、ない。
だってさ、未だ終わってない確定申告は
生命保険料の控除証明書のハガキはどこよ!見つからない!
なぜライブは研究費の対象外なのよ!インスピレーション受けましたけども!?
と、中堅いぶし銀デザイナーが、未だに年度末の中心で哀を叫んでおりますし。
今月中旬予定のアンスナムの展示会準備にも追われ(多分間に合わない)、
さらに、もう3月に入ったのに、
いまだ1品番も納品できていない春夏生産にも追われ(多分間に合わない)、
一点集中タイプの天才肌デザイナーにとって、
マルチタスク管理は地獄でございますですハイ。
と、言い訳も言い切ったところで、本日はこの辺で。
また、メールでのサイズ感のご相談はご遠慮ください。すみません。
どうしても、という方は僕の保険の控除証明書を一緒に見つけてください。泣