それでは新作のご紹介です。
このスタイル、先日も少し書いたけど、ビル・エヴァンスからのインスパイア。
1958年からの、マイルス・デイヴィスとの共演を経て、1960年代までのイメージ。
繊細でリリシズムに富み、かつ情熱的で危うさを持ち合わせた感じ。
そして、この人普通に、見た目が超カッコいい(ミーハー)。紳士的で知的で素敵。
気を張らずに気を緩めずの柔和なナチュラルショルダー。
衿のゴージラインは低めのナローで、胸ポケットもやや下に。
身頃は今までのアンスナムに比べると、ボックスシルエットに近い。
これは僕のぽっこりんお腹に合わせたスタイルか。んも〜っ。
ま、つまりは当時のトラッド、アイビーを意識しつつ、
垣田さんのフレンチなラインに乗せることで、
若き日のイヴ・サン=ローランのようなニュアンスも香らせる。そんな感じ。
ビル・エヴァンスとサン=ローランと垣田さんってなんか似てるし。
そして、こちら写ってますけども、ロンバルディのオーダーシャツが復活!
そして、隠し球はオリジナルのサスペンダーだー!
近日またご紹介します。
先日書いた通り、アンスナムは、皆様それぞれに合うスタイルのスーツを作ります。
サイズはもちろん、ご自身のスタイル、雰囲気を作り上げたいと思っています。
ここがいわゆる、ハウススタイルを持つ仕立てのテーラーさんたちとの、
大きな違いと言っていいです。みんなちがって、みんないい。
ここでお見せするジャケットはあくまで参考例であり、
うちのブランドが示す一つの方向性、時代性というか表現であって、提案。
僕がそれを主張するものではないんです。
最終的に、そのお客様に似合う、美しいスタイルを作り出せれば、
アンスナムとして、それで満足なんです。
と言いながら、なんやかんやで気付いたら、自然とウチっぽくなっちゃうもので。
だからこれくらいの姿勢が良いのかなって。
これはもうね、自信の見え隠れ(笑)