日本にいるなら迷わずに、映画館に行き、封切りされる「ジョーカー」と「ジョン=ウィック3」をハシゴし、帰りがけに焼き鳥屋で一杯、それが至高だろうに。
がしかしここはイタリアで。しかもわざわざ金を払ってここに来ている。仕事をせねば。
そして朝8時。(起きたのは例によって4時で、今朝も色々な仕事の問い合わせをこなした。やり手のジェットセッターデザイナーと言っていい)
久しぶりに、コモのBonfantiに行こうかしらん。
すかさずメールすると、寝起きの社長が律儀にもソッコーで返信をくれて、即決定。
思えば、初めてコモに行ってから、いつの間にやら3年が過ぎている。
あの頃と変わらない気持ちを、コンセプトを持ってして、今もこうしてここにいられるのだから、それは本当に感謝しかないyo。
そしてあの時、コモに向かう列車の中での、LINEのやり取りだったり、感情だったりを、今でも明確に覚えているのだから、余程に印象的だったと言っていい。
でも、待ち合わせた駅がその時と違ってることに、着いてから気づくほどには、色々忘れたのかもしれない(笑)焦ったわ。
で、Bonfanti。控えめに言って、かなり良かった。やっぱ、メールの写真じゃわかんないんだもん。だから全然追加のオーダーしてなかったの。あと、謎に転がってた反物がめちゃくちゃ良くて、これをどうしてくれようか。福井に持って行って、加工入れて軽いコートに仕立てるか。素材の良さを活かして、今度やる新しいレディースブランドのドレスワンピースにするか。リヨンに持って行ってプリントのせるか。悩む、悩ましい、それがまた楽しい、イヤン。
その割に、あっちゅーまに仕事は終わり、昼過ぎにミラノに戻った僕は一人、呆然と佇む。やる事が、ない。
あ「そうだ、プラダに行こう」
プラダ財団ことFondazione PRADAがそれ。
めちゃくちゃ良かった。プラダ最高。いつか僕もあの三角マーク付いてるのやつ、買います。
建築から、キュレーションされた作品まで、素敵過ぎた。パリのLVグループのやつが目立ってるけど、全然こっちの方が好きかも。
しかしながら、PVCビニールも、ナイロンバッグも、おそるべし。
明日もまた、シャワー浴びれない。