#33 FUMIYA HIRANO bespoke LONDON TRUNK SHOW

Apr 26, 2017

4月29日(土曜)、30日(日曜)の2日間で、トランクショーを開催します。
前回は去年の11月。その際にオーダー頂いた方々の、仮縫いのご用意も出来てますので、ご都合お知らせください。



で…またやってしまった。
旨い飯と美味い酒に、やられてしまった。
つい先日に、平野文也氏との会食。
この週末のトランクショーに合わせて、今度こそちゃんと、服作りのインタヴューしようとしてたのにぃ。
学生の頃のデートのように、話のネタ用意したのに、顔見たら全部飛んでた。緊張じゃなく、弛緩で飛んだ(笑)

一体、なぜいつもこうなのか。
互いが共に、服作りではストイックで通ってる。
なのになぜこうなるのか。
互いが共に、足を引き合うスパイラル。

飲みすぎて、全く会話の内容を覚えてないではないかっ。
 

しかしながら、そもそも、彼は自らのプレゼンテーションを余りしないと言っていい。聞かれたら答える、それ位。大概の、独立した仕立屋さんは自身の主張を強く持っている。それは至極当然で、むしろそうでなければいけない。テイラーとは、デザイナーでありパタンナーであり、ストーリーテラーだ。
だが、彼からは、あまりそれを感じない。物腰の柔らかさなのだ、とも思う。優しい風貌も、それを手伝う。と同時に、彼にはそれを説明する必要がないのかもしれない、そもそも。
なぜなら、単純に、着れば、見れば、わかる。
 
ヘンリープールで培った彼のブリティッシュテーラードは、とても目を惹く。イングリッシュカットと呼ばれる、脇に吸い付く小さなアームホールや胸のドレープ。さらに、ウエストに急角度のシェイプ。ウエストポイントの位置。後着丈とベントのバランス。ボタンホールまでも。異質と言っていい。それを見事にまとめ上げ、着地させている。


胸厚剛健の英国男性にこそ映えた、ブリティッシュスタイル。だが、そこに彼の感性と、日本人体型を知っているカッティング、を入り混じえたそのスタイルは、なかなか震える。

まずは試着を、してみて欲しい。


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