冷静と情熱のあいだ

Aug 17, 2021

いましがた、観終わったところだ。

この感情、居ても立っても抑えきれず、

「あそうだ。一ヶ月以上も放置されたこのブログに書き殴り、

その気持ちを落ち着かせればいいんだ」と気付いた。


旅情と叙情をかき立てる、美しい古都フィレンツェ。

言わずもがな、僕の好きな街の一つ。

そして主演は、若かりし竹野内豊とケリー=チャン。

美しい二人が、10年の時の流れを、儚く、脆く、かつ優美に描く壮大なラブストーリー。

をだ。

驚くべきはその手腕。

その演技と演出で、泣かせてくれない。

結構いいシーンはあるのに、ギリギリで泣かせてくれない。

来たボールをちょこんと蹴ったらゴールだよ、そんな「ごっつぁん」なシーンも、

ケリー=チャンは見事にホカす。

竹野内豊は、(もうすでに僕は諦めてるから)まぁ別にいい。


そして、enyaだ。enya、enya、enya。。。まさかのエンヤ地獄へようこそ。

気付いたら、enyaに染まっているのだ、映画全体が!

前半、微かにenyaを感じたんだ。するとどんどん、あれ?これは、、、と。

そうすると、自然と僕の脳内では、ラッセンの絵が浮かんできてしまうから困る。

いや待て、僕は今フィレンツェの気分なんだ、鯨はやめて。Siriの色彩やめてくれ。


と、散々書いたが、そこそこ楽しめはする。

多分、ヨーロッパ帰りの機内で観る映画には、うってつけだと思うし、

あの暗い機内で観てたら、きっと爆泣きしてると思う。

竹野内豊と椎名桔平が喪服で佇むその姿、とてもいい。


ユースケ=サンタマリアが、恋愛映画によくある、

主人公の横にいるオチャラケた親友を演じてて、その感じも良かった。

エンドロールに「ユースケ=サンタマリア=ノベッラ」って書いてたら、

もっと良かった。



と、いうわけで。

くる8月22日(日曜)11時、エスモードジャポンにて、

セミナーをすることになりました。

わが母校での夏季体験スクールの一環です。セミナーのタイトルはそう、

「冷静と情熱のあいだ」


僕が、高校生からエスモードを経て、どうやってデザイナーになったかをお話しします。

いかにしてデザイナーとして独立し、経営をしながら、

いかにして自分のやりたいデザインをするか、という

まさしく、冷静と情熱のあいだ。なのです。

もし、聴講に興味のある学生がいたら、ぜひメールください。

info@ansnam.com

遠方の方は、当日はzoom配信もあるので、ご案内できます。

一般の方も是非と言いたいのですが、

物づくりの話ではないので、多分に面白くないです。

なので、これからファッションを志す高校生や大学生、浪人生やニート諸君、

すでにどこかしらの服飾学校にいる生徒さん、エスモードへの入学を検討している方々、

ご都合良ければ、ご参加ください。