#137 Sebastian Tarek Shoemaker Trunk Show

Jul 10, 2018

仮縫いの段階ではまだ、ソールはもちろんアッパーも、仕上がってないから普通仮縫いってパッとしないんだけど、なんでもう、カッコいいのかしらん。

日本的な仮縫いというのは安い革を用いて作り、それをお客さんに履いてもらって、修正があったらそれを切り刻んで、補正を行う。
が、彼はそれをしない。というかそれが英国式なのだそう。ロンドンではその切り刻み式を用いてるのは一軒くらいらしい。「そもそも、切り刻むほどに修正するほど採寸が狂っていたの?」って空気になるらしい。そりゃそっかと。
なので、仮縫いのときも、本番の革を使用してます。そして、彼の触診が始まります。アゲアゲになる瞬間。そりゃぁ嬉しくなりますよ。彼はひたすら何かをメモしたり、コンファタボぅー(履き心地)はどうか、聞いてきますので、その際はこのインターナショナリぃインテリジェンシぃジェントリぃデザイナぁーが見事な発音とともに、通訳しますので、ご安心あれ。
仮縫いが終わり、本国のアトリエに戻ると彼は、一旦全てを分解する。修正部分を釣り込み直したり、インソールを調整したりしながら、再構築が始まる。
彼の感覚に全てが委ねられ、その一足が仕上がっていく様を想像して頂きたい。こんな靴職人がいるのかと。
仮縫いをお待ちのお客様、お楽しみにしていて下さい。
そういえば、ちゃんとブログのタグをやってなくて、今までのタレクの記事が半分くらい抜けてた。。。すみません。さっき全部タグ付けしました。
http://ansnam.blogspot.com/search/label/セバスチャンタレクSebastianTarek
なんだかんだあっという間の半年でした。

あ、そうそう、俺の靴、仕上がってっから、明日あたりにアップします。