壮絶だったイタリア周遊の話を素飛ばして、早朝のブリュッセル蚤の市や、アントワープのマルジェラ展の話も素飛ばして(「俺が観に行くまで一言も語ってくれるな」と友人から口止めされてるし)、一気にこの旅を締めくくろうかと。最後の街、今回三度めのパリ。
ここで、セーヌ川の遊覧クルーズと同じくらいに、私の心を燃ゆらしめた、パリのおすすめ観光スポットをご紹介。何故なら、いい写真が撮れたから。フォトジェニック。その自慢。
国立自然史博物館(Muséum national d’Histoire naturelle)の敷地内にある、比較解剖学と古生物学のギャラリー(La galerie de Paléontologie et dAnatomie comparée)である。まずこの、名称が渋い。渋すぎる。そして、前室にこの彫像。揺さぶってきやがる。
そこを抜けると現る展示室。
ギャラリー内の、アールデコ装飾モチーフの羊歯植物や花弁と、肋骨の連なりや関節部分の凹凸の曲線とが、絶妙に相見えちゃってるわけ。壁の経年変色したオフ白のグラデーションと骨の色味とが、絶妙に相見えちゃってるわけ。
兎に角、展示レイアウトが、超イカしてるわけ。全部死んでるけど。
励みのお言葉を頂戴したので、あともう一節、旅行記を書く事にした。
よく勘違いされるけれど、褒められて伸びるタイプです、僕。