#28 ヨーロッパ パリ3

Apr 3, 2017


倒れるようにベッドに伏し、気づけば3時の目覚ましが鳴っていて。
すかさず、パッキン&チェックアウッ。
早朝の便でパリに戻るのだ。

本当は、ポルトガルに行き、のんびり週末を過ごすつもりだった(土日はどこの工房もお休みなので、アポイントが取れないの)。が、altラインで制作すべきアイテムの生地、フレンチリネンのシーツが不足すると日本で発覚。それを手に入れるため、パリの蚤の市ヴァンプに戻らねばならぬのだった。店じまいが始まる昼前に。

早足で、くまなく歩いて、品定め、数量伝えて、値段交渉。
せ こんびあん?(値段はいくらですか?)
だけ言えるけど、その返答はもちろんフランス語だから苦笑い。

なんとか数量を揃える事が出来た。また、それとは別の、前から欲しかった資料も手に入れた。これを基に、工場の職人さんと分析し、実験し、考察し、修正し、を繰り返し、きっとそう遠くないうちに、新しい何かが出来る、かもしれない。あ、けど出来ない事も、ある。

手に入れたリネンは想像を越えた重さで、IKEAのブルーのあのバッグでさえも引き裂けそうで。ホステルに持ち帰ろうと100m歩いたが、即、諦めた。どうせ帰りもパリの空港なのだ。来週の蚤の市の時にスーツケースでピックアップすればいいと、取り置きにしてもらった。

その後、ゆっくりとパリ観光でもと思ったが、知人から追加の情報を得ていた私は、この日も休みなく歩き回り、職人さんたちと会う。これらもね、まだ話せない。だってどうなるかわからないんだもの。ただ言えるのは、パリの本気はすごい。