今回は、出張の様子をレポートしてみようかと。
去年から4ヶ月に1度のペースで出張してるけど、海外旅行はそもそもあまり好きではなく、昔にバックパッカーをしていたものの、正直それほど楽しくなかったし、かけがえのない何かを得た憶えもない。そもそも飛行機が苦手。
今回は、ヨーロッパにいる職人さんたちに渡すための生地を、スーツケースにたくさん詰め込んだ。その重さ、空港に向かう時からウンザリで、出発前から僕は、帰りたくて堪らなかった。ただでさえ済ますべき仕事を完逐できず、後ろ髪を引かれている。
否、それでも僕は前に進む。ねばならぬ。ごめんなさい。
そんな感じで今回の旅行が始まった。すでにバタバタ。全てはあいつ、確定申告のせいだ絶対。マイナンバーなんて生温い事言ってないで、指先ICチップ埋め込みでも、網膜スキャンでも、首筋バーコードタトゥーでもいい。とにかく僕の事務関係を、完全に管理して欲しい。
Charles-de-Gaulle空港にlandingしたのは現地時間のmorning5:30。渡航中の機内では、なんかうまく眠れず、時差ぼけ解消の睡眠パターン計画はいとも簡単にbroken。
いつもの如く、普通列車に乗り込み、パリ市内を目指す。空港からタクシーというやつに憧れるが、もちろん高いし、朝の通勤の渋滞でひどく遅い。存在の意味が不明すぎる。しかしながら、その響きはいい。きっといつか。
いつもの定宿のあるSt. Paulには向かわず、この日はGare du Nordすぐの、イケてる若者御用達のユースホステルへ。この日使うものだけをナップサックに放り込み、いざ仕事に向かおうぞ。
この旅行で最初の案件で且つ、最重要の案件。とあるデザイナーに「ハッパをかける」というもの。そんな買い付けがあろうか。励ますってなんだ。
アポイントの時間まであとほんの5分程あったので、アトリエ近くの公園で待機する。いつもそこで待つ。ベンチに深く腰掛け、木々を眺めて気持ちを落ち着かす。映画に出てくる殺し屋の、襲撃前のあの感じ。