つい先日のパリは郊外、TSさんの自宅にて仮縫い開始。
そして即終了。
それほどまでに完璧だったといっていい。
その後に控える生牡蠣&タルタルパーティーに、気持ちが走ったわけではない。
もちろんに、微細だがニュアンスとして詰めるべき、
ディテールの仕様修正はあるものの、
まずのデザイン、空気、サイズ感、素材感において、
私も彼もがスンナリと心地よく、そしてニンマリと笑みがこぼれた。
きっとこの気持ちは、これら新作を着る際に、皆さんにも伝播するはず。
楽しみにしていてください。
まずはワークブルゾンの「Balade」バラード。
フランス語で、散歩、遠足、旅行などを意味する。まさにその通りのブルゾン。
上述のワークも、仕事、ではなくこの場合、walk 歩く、と捉えたい。
さらに付け加えると、仏語には「Ballade」という単語もあり、同じ発音。
民間伝承詩や物語詩、それにつけられた小楽曲、という意味らしい。
(歌とかのバラードは、バラッドから派生したものなので、少し違うねん)
そんなバラード、まさにネーミング通りに、
森の中や公園を散歩するかのように軽やかに、気ままな鼻歌とともに、
土埃なぞ気にもせず、ゴロンと芝生に寝そべる気持ち良さ。そんなブルゾン。
もう一つはゴリゴリのカーゴ。Cross tacks cargo。
以前フェンダールで作っていたオフィサードレスカーゴとは非なる。
身頃の分量感はたっぷり取って、箱型のポケットのタックもしっかりと大きい。
ワシっとしたシルエットだけど、なぜか少し上品に見える。
そして写真だと分かりづらいけど、腰のタックが異形。
大きなタックの下に、もう一つタックが刻まれている。
その出所とその方向が異形。
しかしながら、それはただの取って付けたようなデザインではなく、
ボリュームを変化させ、かつ腰のスワリのニュアンスに加味し、
見事その全体像の中に、意味として納まっている。

今回のサンプルはコットンのキャンバスで作ったけど、
これを落ち感のあるヘビーリネンでドレープを泳がせてもいい。
さらに逆に、張りのある素材でも作る予定。非常に楽しみ。
素材の説明や、アイテムの詳細はまたイベント前にブログ書きますね。
そして、暗くてあんまり見えないよね(笑)
引き続き、アポイント承っております。
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オーダーイベント以降の予定は未定なので、まだちょっとお待ちください。
宜しくお願い致します。