#238 Fendart 新作 「Balade(バラード)」 「Cross tacks cargo」

Feb 2, 2025

つい先日のパリは郊外、TSさんの自宅にて仮縫い開始。

そして即終了。

それほどまでに完璧だったといっていい。

その後に控える生牡蠣&タルタルパーティーに、気持ちが走ったわけではない。

もちろんに、微細だがニュアンスとして詰めるべき、

ディテールの仕様修正はあるものの、

まずのデザイン、空気、サイズ感、素材感において、

私も彼もがスンナリと心地よく、そしてニンマリと笑みがこぼれた。

きっとこの気持ちは、これら新作を着る際に、皆さんにも伝播するはず。

楽しみにしていてください。

まずはワークブルゾンの「Balade」バラード。

フランス語で、散歩、遠足、旅行などを意味する。まさにその通りのブルゾン。

上述のワークも、仕事、ではなくこの場合、walk 歩く、と捉えたい。

さらに付け加えると、仏語には「Ballade」という単語もあり、同じ発音。

民間伝承詩や物語詩、それにつけられた小楽曲、という意味らしい。

(歌とかのバラードは、バラッドから派生したものなので、少し違うねん)

そんなバラード、まさにネーミング通りに、

森の中や公園を散歩するかのように軽やかに、気ままな鼻歌とともに、

土埃なぞ気にもせず、ゴロンと芝生に寝そべる気持ち良さ。そんなブルゾン。

もう一つはゴリゴリのカーゴ。Cross tacks cargo。

以前フェンダールで作っていたオフィサードレスカーゴとは非なる。

身頃の分量感はたっぷり取って、箱型のポケットのタックもしっかりと大きい。

ワシっとしたシルエットだけど、なぜか少し上品に見える。

そして写真だと分かりづらいけど、腰のタックが異形。

大きなタックの下に、もう一つタックが刻まれている。

その出所とその方向が異形。

しかしながら、それはただの取って付けたようなデザインではなく、

ボリュームを変化させ、かつ腰のスワリのニュアンスに加味し、

見事その全体像の中に、意味として納まっている。


今回のサンプルはコットンのキャンバスで作ったけど、

これを落ち感のあるヘビーリネンでドレープを泳がせてもいい。

さらに逆に、張りのある素材でも作る予定。非常に楽しみ。

素材の説明や、アイテムの詳細はまたイベント前にブログ書きますね。


そして、暗くてあんまり見えないよね(笑)


引き続き、アポイント承っております。

画面右のバナーより、日時ご検討ください。

オーダーイベント以降の予定は未定なので、まだちょっとお待ちください。

宜しくお願い致します。