とある日に、Cange Civa氏から1着、古着が送られてきました。
いつの年代かも、どこの国かもわからない、出どころ不明のそのミリタリーブルゾン。
そのディテールが面白いから。と。
手に持ってみると、如何にも奇妙なディテールの数々。
衿ぐりの詰まり具合のスタイルからして、かなり前の年代と心見る。
当初はこれを、インスピレーションのきっかけに、とお借りしたのだけれど、
これ、そのままそっくりやってまえ、と。
バランスや寸法だけは新たに計りなおして、あとは敬意を持って、
そのままパク、、あ、いや、文化の盗用、、あ、いや、
そう、オマージュを捧げるのです、オマージュを。
そんなわけで久方の、4年ぶり3回目のANSNAM alt(アルト)。
なんやかんや、こういうのが一番使えるんですよね。
ポケットいっぱいあって何でも入って。
中にニットも着込めて。走ることも出来て。裾を気にせず、車に乗り込める。
袖口明きが剣ボロ仕様と思いきやの、それがフェイクで三角布になっていたり。
充分すぎるくらいに畳まれたスクエアなプリーツがあるのに、
ちょこんと申し訳程度のサイドベンツがあったり。
パッチポケットのマチ分量がやけに多かったり。
、、、カワイイ。
素材について、サンプルではイタリアの綿ギャバ黒と、
国産のウールダブルフェイスの茶グレーの2種類で作りました。
実はすでにオーダーも頂いており、薄カシミアメルトンの黒や、真逆のベンタイルの白など、
かなりバリエーション豊か。
形がかわいいので、どんな素材だって良いと思います。
ちょっと気は早いけど(早すぎ)、来春夏で高密度の平織りコットンなんかも絶対良い。
後ろから見ると、プリーツもあるのでボックスシルエットに見えますが、
前身頃はアゴダーツや胸ダーツがあり、ややウエストを絞ってます。
フランスやなんかのワークブルゾンみたいな感覚で、バサと羽織るイメージで、ワンサイズ大きく着るのが良いでしょう。