#180 ANSNAM alt  アンノウンミリタリーブルゾン

Oct 17, 2020

とある日に、Cange Civa氏から1着、古着が送られてきました。

いつの年代かも、どこの国かもわからない、出どころ不明のそのミリタリーブルゾン。

そのディテールが面白いから。と。

手に持ってみると、如何にも奇妙なディテールの数々。

衿ぐりの詰まり具合のスタイルからして、かなり前の年代と心見る。

当初はこれを、インスピレーションのきっかけに、とお借りしたのだけれど、

これ、そのままそっくりやってまえ、と。

バランスや寸法だけは新たに計りなおして、あとは敬意を持って、

そのままパク、、あ、いや、文化の盗用、、あ、いや、

そう、オマージュを捧げるのです、オマージュを。

そんなわけで久方の、4年ぶり3回目のANSNAM alt(アルト)。

なんやかんや、こういうのが一番使えるんですよね。

ポケットいっぱいあって何でも入って。

中にニットも着込めて。走ることも出来て。裾を気にせず、車に乗り込める。

袖口明きが剣ボロ仕様と思いきやの、それがフェイクで三角布になっていたり。

充分すぎるくらいに畳まれたスクエアなプリーツがあるのに、

ちょこんと申し訳程度のサイドベンツがあったり。

パッチポケットのマチ分量がやけに多かったり。

、、、カワイイ。

素材について、サンプルではイタリアの綿ギャバ黒と、

国産のウールダブルフェイスの茶グレーの2種類で作りました。

実はすでにオーダーも頂いており、薄カシミアメルトンの黒や、真逆のベンタイルの白など、

かなりバリエーション豊か。

形がかわいいので、どんな素材だって良いと思います。

ちょっと気は早いけど(早すぎ)、来春夏で高密度の平織りコットンなんかも絶対良い。

後ろから見ると、プリーツもあるのでボックスシルエットに見えますが、

前身頃はアゴダーツや胸ダーツがあり、ややウエストを絞ってます。

フランスやなんかのワークブルゾンみたいな感覚で、バサと羽織るイメージで、ワンサイズ大きく着るのが良いでしょう。

13万くらいから。